第13回CTF for GIRLSワークショップ開催レポート

こんにちは!運営の高岡です。


2020年2月21日(金)に CTF for GIRLS 第13回ワークショップを開催しました。

今回はそちらのレポートになります。


今回の会場は前回と同じく株式会社インターネットイニシアティブ様です。


新型コロナウイルスの影響もあり、今回はオンラインメインの開催となりました。

また、オフライン会場では対策のために参加者の方同士の間隔をあけることや、毎度おなじみのスイーツの提供・懇親会の中止を行いました。

参加者の方にも十分に対策をしていただいた上でご参加いただきました。

ご協力ありがとうございました。


今回のテーマは「Binary」です。

特に、 Linux 環境における 64bit バイナリをテーマに講義と演習が行われました。

CTF for GIRLSでは初めての 64bit バイナリを扱う回となりました。


まずは副代表の中島春香さんよりあいさつがあり、その後に講義が行われました。

講義ではまずアセンブリの命令の解説を中心に、表層解析、動的解析、静的解析について順番に説明しました。

バイナリをいかに観察して動作を追っていくか、表層解析、動的解析、静的解析の順番で丁寧に調べることが重要になってきます。

参加者の皆さんと一緒にGDBやradare2を使ってみるなど、順を追ってハンズオンをしていきました。

講義のあとは、少しの休憩を挟んで演習が行われました。

演習では、初級問題が3問、中級問題が2問、上級問題が1問出題されました。

初級問題が表層解析、中級問題が動的解析、上級問題が静的解析となっておりました。

特に上級問題は実行ファイルなしのアセンブリ読経となっており、CTFには少し慣れているという方にも解きごたえのある問題だったと思います。


演習中は運営メンバーにいつでも質問いただけます。

オンライン上でも窓口がいっぱいになるくらい多数のご質問をいただきました。

オフラインではうまく質問できないという方も、オンラインだとお気軽にご質問いただけたのではないかと思います。

演習の後は、作問者による解説タイムです。

問題を作られた中島春香さん、中島明日香さんによる問題解説が行われました。

解説では、つまづきやすいポイントや問題を解く際の考え方も解説されます。

なんとなく講義資料を追って問題が解けてしまったけれど本質的なところが知りたいという方にも満足いただけたのではないかなと思います。

オンラインでは、最終的には聴講人数が70名に登り、大盛況となりました。

配信上のトラブルが少しありましたが、多くの方に講義をお届けすることができ、大変嬉しく思います。

また、TwitterなどSNS上で講義について実況等いただき嬉しかったです。


今回初めて講師を担当させていただいて大変緊張していたのですが、参加者の皆さんのあたたかい雰囲気のおかげで無事に講義を終えることができました。

開催後、参加者の方とお話させていただいた時にわかりやすいと言っていただけて嬉しかったです。

今回の講義をきっかけに、常設CTFや他のCTFにも出てみていただけますと幸いです。


さて、来年度もCTF for GIRLSのワークショップは行われる予定です。

今後も皆さんに楽しんでいただけるものを開催していく所存ですので、ご参加よろしくお願いいたします!(高岡)