第14回CTF for GIRLSワークショップ開催レポート

こんにちは! 運営の桜碧(おうみ)です。


2020年9月18日(金)に CTF for GIRLS 第14回ワークショップを開催しました。


普段では、参加者・講師・運営のみなさんが会場に集まって、ワークショップを開催するのですが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、オンライン会議システムである、Microsoft Teamsを使用しての完全オンライン開催となりました。


完全オンライン開催ということもあり、過去最多の参加申込みがあり、質問対応等のキャパシティの観点から、抽選となり、結果として多くの方のご参加をお断りすることになりました。大変申し訳ありませんでした。

今回のワークショップは、「ネットワーク」がテーマでした。


普段私たちが日常で当たり前に使っているインターネットを支える技術であるネットワークについて体系的に学べるきっかけとなる内容になっていたかと思います。

まずは副代表の中島春香さんよりあいさつがあり、その後に講義が行われました。

講義は、ネットワークの基礎知識・CTFのネットワーク分野の解説・Wiresharkの使い方として、株式会社日立ソリューションズの青山桃子さんがご担当されました。

ネットワークの基礎知識として、データのパケット、通信機能の階層、通信プロトコルの紹介から、通信プロトコルとパケットの構造についてお話しになりました。

CTFのネットワーク分野の解説では、CTFのネットワーク分野の基本的な考え方、パケットが記録されたファイルの扱い方についてお話しになった後、パケットキャプチャツールの1つである、Wiresharkの基本的な使い方について非常に分かりやすくお話しになりました。

Wiresharkは、ネットワーク・パケットの解析を行なう上でかなりよく使われているソフトの1つなのですが、機能が非常に多くて、私自身も改めて勉強し直すきっかけとなりました。

後半の演習では、初級問題が3問、中級問題が3問、上級問題が1問出題されました。


初級問題では、HTTPパケットから画像を見つけ出す問題から、pingパケットに仕込まれたデータを見つけ出す問題。中級問題では、IPv6パケットや、SSL通信の解析の問題。上級問題では、テレワークツールやオンライン会議システムに用いられているWebRTCに関する問題と、昨今の状況も踏まえた多種多様な問題構成となっていました。

演習中は、TeamsのQ&A機能を利用して、各問題に対する質問等を受け付けて、回答させていただいておりました。

演習の後は、主に作問者による問題解説が行なわれました。解説では、ただ解答を説明するだけではなく、正解に至るまでの準備や手順についても解説が行なわれましたので、今回の解説を応用することで他の問題に出会ったときに解答する手助けになるのではないかと思います。

配信上のトラブルも少しありましたが、TwitterをはじめとするSNSの様子を拝見していると、大変多くの方にお楽しみいただけたのではないかと感じていました。

私は、今回から運営に携わりましたが、インターネット越しではありますが、皆様がワークショップに参加して、それをSNSなどに投稿されている様子を見て、イベントの盛り上がりを感じておりました。そして私も、いろいろ頑張らないとと励まされました!

そして、講義を行なってくださった講師の方や演習問題を作問していただいた皆様、裏方でワークショップを運営してくださった皆様の熱意が参加者に届いてくれていれば、そのメンバーの1人である私としては、うれしい限りです。

配信上のトラブルが少しありましたが、多くの方に講義をお届けすることができ、大変嬉しく思います。

コロナ禍の中ではありますが、CTF for GIRLSでは、今後もワークショップなどのイベントを継続的に開催していく予定です。

今後も皆様が楽しんでもらえて、学びがあると感じられるようなイベントを開催していきますので、ご参加のほどよろしくお願いいたします!(桜碧)