第五回ワークショップ開催レポート

2016年6月24日金曜日、御茶ノ水ソラシティにて、第五回目となるCTF for GIRLSのワークショップを開催いたしました。第五回ワークショップでは、フォレンジック(今回は特にディスクフォレンジック)分野をテーマに取り組みました。フォレンジックと言うと範囲も広く、セキュリティ分野の中でも特に専門性の高いイメージをもたれがちですが、募集とともに多くの応募をいただき、運営スタッフとしても当日が楽しみなスタートを切ることが出来ました。

ワークショップでは最初の40分間で、講師のMariSaさんより、演習を行う上での基礎について講義をしていただきました。講義では、「そもそもフォレンジックとは何を指すのか」という根本的なポイントから始まり、調査・解析を実施するに当たり必要となるシステムの基礎知識、さまざまな解析ツールの使い方や実際の分析手法まで、ときおり実業務での体験談を交えつつ、CTFにおけるフォレンジック問題とリンクする様説明いただき、参加いただいた皆様にもわかりやすく、興味をひく内容になっていたのではないでしょうか。

講義が終わり、恒例のスイーツ(今回は福砂屋のキューブカステラでした)を食べながらの休憩タイムでは、参加者の皆様同士やスタッフとの交流により、今回も大変和やかな時間となりました。

さて、休憩タイムでリフレッシュした後は、お待ちかねの演習の時間です。今回は、初級問題として3問、中級で2問、さらには上級として1問の計6問構成で出題しました。演習問題は、ワークショップ前半の講義で教えてもらった手順を試すことでフラグをゲットできる初級問題から、各種ツールや知識を組み合わせていくつかのステップが必要となる難易度の高い問題までバリエーションに富んだ構成となっていました。

演習中にはこちらも恒例となりつつある参加者の方同士による交流や、スタッフへの質疑応答など、真剣に悩みつつも和気あいあいと盛り上がり、今回もGIRLSならではの交流をすることができました。また、参加者の皆様のうちフォレンジックになじみのある方は少なかったようですが、得点サーバを確認すると、驚くことに開始早々得点を重ねていく方もおり、最終的には満点の方まで登場され、会場が熱気に包まれました。

実はCTF for GIRLS初の試みとして今回から、この得点サーバをはじめとするネットワーク環境構築を運営スタッフのみで実施したのですが、参加者の皆様へ得点サーバを公開することにより、前回よりもより一層、CTF感・一体感を味わうことができるようになったのではないでしょうか。

次回CTF for GIRLSのワークショップは年内には開催される予定です。ぜひSECCONメルマガをご確認いただき、開催概要が公開されましたら、お早めのお申し込みをオススメいたします!また次回以降のワークショップでも皆様にお会い出来ることを楽しみにしております。(小境彩子)